ラクガキショータイム 詳細  画面構成はクオータービュー。四角いフィールドの中で、多人数のキャラクターがバト ルロイヤルを行う、といった内容のゲームである。感覚としては64の「スマッシュブラザー ズ」を思い出してもらえるとわかりやすいだろう。だがこのゲームの特徴として、相手に 対する攻撃手段の基本が「モノを投げつける」ということが挙げられる。直接殴ったりす る攻撃もあるが、あくまで基本は「投げつける」である。  投げつけるモノとしては、岩・爆弾・ブラックホール弾(周囲にあるものを引きつける。 機動力の低いキャラはそこから動けなくなる)、果てはICBMや他の敵など、もうなんでも ござれ。  また、前述したアイテムの他に「スマイリーボール」と呼ばれる、笑顔が描かれたボー ルもある。これは最初のうちこそ笑顔が描かれているのだが、投げつけたり攻撃を加えた りするとどんどん表情が怒りのそれに変わっていき、ボールの怒りが頂点に達すると何故 か「ハ〜レルヤ♪」のボイスと共に光り輝く。こうなったボールを投げると、キャラ固有 の必殺技を使うことができる。  それに対する防御面のシステムとして、敵の投げつけたモノを防ぐ「カウンター」があ る。ボタンひとつで防御体勢を取り、攻撃を防ぐのだ。カウンターが成功すれば、防いだ 物体は地面に落ちるので、拾って反撃に転ずることができる。  更に、モノを引きつけてカウンターを発動させることで、カウンターの上位動作である 「どんぴしゃカウンター」が発動、こちらはモノを投げた本人のところに直接跳ね返すこ とができる。  また、キャラ個別に回避動作などを備えていたりもする。回避動作には無敵時間があり、 それを利用して敵の攻撃を避けることができる。  他の特徴としては、タイトル通りにキャラが「ラクガキ」なことがある。どいつもこい つも、強烈にデフォルメをきかせて……はっきり言ってしまえば、それこそ「雑」に描か れている。だが、こいつらがまたよく動く。アクションの数も多ければ動作ひとつひとつ の描写も細かく、見ていて飽きがこない。  そういった特色のあるこのゲーム、パッケージを見たことのある人なら気付いたかも知 れないが、開発はあのトレジャー、そして開発陣の中心にははん氏(ガーディアンヒーロー ズなどが代表作)がいる。  そして、それ故にエニックスが64で発売した「ゆけゆけトラブルメーカーズ」(これも 開発はトレジャー)の主人公、マリナなどもゲストとして登場している。  このゲームに対する個人的な評価は決して高いとは言えないのだが、ドタバタ感の楽し いゲームであることは保証する。興味ある方はプレイしてみてはどうだろうか。